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2020.1.15

農薬による癌発症で320億円?!

近年、健康志向の高まりからオーガニックという言葉も浸透し、農薬や添加物などの化学物質に対して、シビアになる方も多いかと思います。
日本は農薬の使用量および添加物の認可数が世界一であることは、今となっては割と一般に知られている話ですが、昨年アメリカで46才の男性が「除草剤の使用が原因で発がんした」と訴え、結果メーカーに対し天文学的な額の賠償が命じられるという出来事がありました。

2019年8月11日 アメリカ

某除草剤製品使用で末期がんになったとの訴訟で、企業に対して320億円の支払いを命じる判決。

2015年アメリカ WHOの専門機関「IARC」:国際がん研究機関
除草剤の主成分「グリホサート」が非ホジキンリンパ腫の原因物質に認定されている。

現在アメリカ全土で当製品をめぐる訴訟は5000件以上に上っている。

食品を消費する人への影響は?

カリフォルニア大学ポール・ミルズ教授の発表
(2017年「ジャーナルJAMA」より)

50歳以上の男女の尿中のグリホサートを検査

    

20年で500~1000%増加

企業側の主張は?

各企業はこれまで以下のような主張を繰り返していました。

開発企業
「当製品は飲んでも牛乳と同じくらい安全です」

日本企業
「急性毒性が低く、催奇性、奇形性、発がん性もなく、非常に安全性が高いことが国際的に認められている」

現在日本では…

日本では今のところ、グリホサートの安全性をめぐる議論はほとんど見られない。そうした中、厚生労働省は昨年12月、小麦やそば、とうもろこし、小豆類、オイルシードなど一部の農産物に適用されるグリホサートの残留基準値を大幅に緩和。欧州や米国内で起きている規制強化の動きとは、一線を画している。

まとめ

体内に化学物質が蓄積し慢性毒性を生じさせることは確かであるものの、完全に避けて生活するのは不可能でしょう。
化学物質を、体に入れる量と、またそれらを排出できる量を考えながら、ある程度各々自己責任で管理する必要がありそうですね。
このように農薬や添加物なども含め、化学物質の毒性は、ある程度の大きな被害が発生してからの対処になることがほとんどです。
安全性の担保は、こういった多くの健康被害や、失われる命によって証明されてきたものであることを知っておく必要はあるのではないでしょうか。

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