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2020.3.25

製薬とアマゾンの植物

日常的に病院から処方されている薬。
毎日何かしらの常備薬を飲んでいる方も少なくないと思います。
そんな身近な薬ですが、我々は「薬」というものをどれだけ理解しているでしょうか。
今回は「薬と植物」に関する記事です。
アメリカ製医薬品のおよそ25%は、熱帯雨林の植物の産物であると言われています。
南米アマゾンには数えきれないほどの種の植物が自生し、いまだ発見・分析されたことのない種も多数存在します。
アマゾンに存在する未知の植物から得られる経済効果は天文学的な数字であると考えられており、そういった意味でも世界中の製薬企業が、こぞって新規物質の発見に注力しています。
製薬企業は南米アマゾン先住民のシャーマンから直接情報を受け取り、それを製品化する例も少なくないそうです。
彼らだけが知る、我々にとっての未知なる最新バイオテクノロジーが、この先まだまだ発見されていくことでしょう。
弊社が35年にわって主力商品として取り扱ってきた「タヒボ」もまさにアマゾンの先住民が「神からの恵みの木」として伝承してきた天然の植物であり、そこからあらゆる可能性を秘めた新規物質が発見されています。
以下は薬用植物資源研究センターからの引用、および世界最先端のアメリカ国立ガン研究所ゴードン・クラッグ博士の言葉からの引用です。

世界の薬用植物資源について 

植物は極寒の地域などごく一部を除けば地球上のいたるところに見られ、その分布種の数は膨大で約30万種と考えられている。
その約1割の約3万種の植物が薬用として利用可能と推定されており、多くの国々が重要な治療薬として現在も利用している。
その一方、欧米諸国は合成薬の開発に力を入れてきたが、近年、創薬のシーズを天然薬物から求める姿勢を復活させ、一部の世界的企業が大規模な資源獲得戦略を実施している。
自然環境の破壊は地球規模で急速に進行しており、そのため、資源保有国は固有の植物種を保護する生物多様性条約を締結し自然環境を守る機運が全世界的に強まっている。
しかし米国などのように先進国には条約を締結しない国もある。
そのような状況下、貴重な植物生態を保護しながら早急に国内に未開発天然資源を導入し開発を急ぐことが急務である。
南米は植物の宝庫であり、特にアマゾン川流域は多くの植物が生育しており、全世界の約16%の植物があると言われていて、単純にその1割が薬用植物だとすると、約5000種の薬用植物があると推定される。
現地のシャーマンなどの薬草を用いて治療にあたる者達は情報を隔離することもあり、かなりの薬用植物が世に知られないまま存在していると考えられている。
したがってその多くは成分や薬効などの科学的な検証が行われておらず、そのため先進国の大手製薬企業などからその豊富な植物資源に注目が集まっている。
このような豊富な植物資源を持つ国は南米以外にも熱帯地域に多い。
ゲノム創薬などの新しい創薬手法が導入されつつある現代でも、創薬資源として植物は魅力的でありかつ重要である。
植物成分の化学構造は人知を超えた多様性があり、人工的に合成が困難な構造を持つものが多い。
また、歴史的にみても、かつての熱帯感染症のマラリアの特効薬であるキニーネは南米アンデス山中のキナノキから見いだされた化合物であり、アルテミシニンも植物から見いだされた特効薬である。
20世紀には植物成分をリード化合物とした医薬品も数多く開発され、今後も未解明の植物成分中から現在治療が難しい疾病などに対する特効薬が見つかる可能性もある。
[ 薬用植物資源研究センター 外国産未利用植物資源の開発に関する研究より抜粋 ]

ゴードン・クラッグ博士

アマゾンは遺伝子資源の宝庫  
NHKテレビ特別番組で医療では世界最先端のアメリカ国立ガン研究所の「ゴードン・クラッグ博士」の話から。
アマゾンの植物はまだ1%しか研究していない。 残りの99%の中に特効薬の基になる遺伝子資源が発見される可能性が非常に高いのです。現在世界で使用されている薬剤の25%は植物から抽出した成分を化学合成したものなのです。

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