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2020.1.22

水の重要性

地球の表面は78%が水に覆われており、水がないところからは生命は誕生しません。人の体重の約70%は水でできており、飲んでいる水の質が悪ければ、当然カラダにも不具合が生じてきます。現在、日本の水道管の劣化が大きな問題となっており、厚生労働省も「朝一番の水道水の飲用は控えるよう」呼びかけています。 昔に比べれば、水道水を飲む方もずいぶん減ってきましたが、水は水質以外にも、「溶存酸素量」「溶存水素量」「電子量」「活性度」「エネルギ-」「解離度」などが大変重要であることが近年わかってきました。大自然の中の湧き水や泉などは、これらの数値がある程度高いことがわかっていますが、残念ながら水道水や、ペットボトルの天然水、ウォーターサーバーの水などは、この点においてあまり好ましくない状況のようです。
弊社では、こういった問題に対しても対応できるよう、非常に優秀な高解離水生成器を取り扱っておりますが、やはり多くの方が、他の水との明らかな違いを実感されています。
水は一見して透明で違いを判別しづらい物質ですが、科学の世界では「水ほど奥深い物質はない」と言われています。ある程度豊かになった現代において、改めて地球の恵みであるに注目してみてはいかがでしょうか。
今回は特に水に敏感な動物である馬のことが書かれた興味深い記事がありましたのでご紹介します。

角居勝彦調教師 馬にとって「良い水」とはどんなものか

※週刊ポスト2018年4月27日号より抜粋
競馬の世界ではクラシック初戦も終わって今週からは、春の東京・京都開催。
気温の上昇とともに、気候への対応が鍵になってくる。
調教師・角居勝彦氏の週刊ポストの人気連載「競馬はもっともっと面白い感性の法則」より、1日30リットル飲む馬にとっての水についてお届けする。
ようやく水温む季節になりました。
古代ギリシャでは「万物の根源は水」といったそうですが、馬にとって水は根源的に重要です。
馬体の約70%が水。1日に30リットルの水を飲みます。
大量の水は健康維持や速やかな発汗のために欠かせない。
飲水不足だと便秘になったり、肌が荒れたりします。
たくさん飲むわけですから、当然良い水がいい。
馬にとって「良い水」とはどんなものなのでしょうか。
30リットルですから、ガブガブと飲める水がいいのです。
滋賀・栗東の水は美味しいといわれます。
琵琶湖に注ぐ前の水のようで、土壌のミネラル分の味を馬は感じているのかもしれません。
浄水技術が格段に進歩した今、美味しくない水はなくなったようですが、東西で比較すれば西は総じて水がいいですね。
基本的に、競馬場は水の良い場所にあります。札幌、函館の水は美味しいし、福島も新潟も、中京も小倉もいい。
歌にもありますが、東京競馬場の近くには、ビール工場があるくらいですからね。
その昔、水の味は陣営にとって大問題でした。
関西馬が関東、たとえば中山で出走するとき、現地の水をなかなか飲んでくれないことも珍しくなかった。
関西馬のほうが水の味にうるさかったのですね。
私が中尾厩舎の修業時代、担当だったナリタハヤブサの中山の皐月賞に帯同したときのことです。
当時の競馬界は関東馬が圧倒的に強くて、関西馬は滞在してコンディションを整えないと勝てないということが常識になっていました。
ところが、関西馬は関東の水をゴクゴクと飲んでくれない。
それで美浦に入って調教をつけるときに、水を変えると馬が嫌がるという配慮から六甲の水をケースで持っていった。
馬が口をつけるバケツに、水のボトル5、6本。
そのくらいはすぐに飲んでしまいます。
1本2リットルのボトル6本入りのケースを20ケースくらいでしたか。
240リットルの水を運ぶ苦労は相当なものでした。
今はそんなことはないのですが、昔の美浦トレセンの水はカルキ臭があるように思えた。
人間が感じるくらいだから、敏感な馬は水の違いに気づくはずです。
美味い不味いというよりも、「あれ? いつもの水と違うぞ」と認識する。
すると生存本能から、ガブガブ飲むことを控えてしまう。
いつも飲んでいる水は安心だけれど、味が変われば危険かも、と思うのです。
陣営としては、いつもどおりに30リットル飲んでもらわなくては困ります。
今は水の味に難色を示す馬はいないようです。
ですが水には気を使います。
角居厩舎では水素水を使っています。
ろ過して純水にするから水の味がない。
すっと身体に入っていくようです。
「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」ということわざもあります。
機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人次第、という意味です。
私たちは、馬にいい機会を与え続けるしかありません。

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