2020.1.9
新時代「5G」
昨年頃から頻繁に耳にするようなった 「5G」。
「通信環境がアップする?」ぐらいの認識の方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、5Gへの変革は我々の生活に想像を超える劇的な変化をもたらすといわれています。
新時代5G(five generation)
~第5世代移動通信システム~
- 1980年「1G」(携帯電話)
- 1990年「2G」(メール)
- 2001年「3G」(iモード・ezweb)
- 2012年「4G」(動画・ゲーム)
- 2020年「5G 」(大革新)
5Gになると…
あらゆることが劇的に便利になり、新たなサービスやインフラ、エンタメなどの開発が既に進行中とのことですが、ザックリ大まかに5Gの要素を挙げると、以下の3点となります。
【高速大容量通信】
・インターネットの通信速度が現在の100倍
〔例〕2時間の映画を3秒でダウンロードなんてことも
【超信頼・低遅延】
・動画の遅延がなくなる
・「自動運転」「遠隔医療」が可能に。
【多数同時接続】
・災害時など「大勢の同時接続で繋がらない」などの不具合が解消される。
どんな設備や環境になるの?
アメリカや中国の一部の地域では、本格的に5Gが開始されています。
5Gの実現には以下のような設備の設置が必要となり、想像以上に大掛かりであることがわかります。
- 5G用の衛星がアメリカと中国を中心に2万機以上を打ち上げ予定。
- 基地局を200メートルおきに設置。
- アメリカでは既に100万カ所を超える基地局の設置が進行中。
- 超高周波電磁波が24時間放出される。
健康へのリスクや被害状況は…?
我々の生活に劇的なイノベーションを起こしてくれる5Gですが、実はかなりシビアなリスクを秘めていることも見逃してはいけないでしょう。
以下は慎重な態度を見せる欧州と、慎重に見せつつも大きなうねりに逆らえない日本の総務省の見解です。
・ベルギー「5G全面的に禁止」
環境大臣セリーヌ・フレモールト氏
「市民保護のための基準が尊重されないなら、そのような技術は歓迎しない」
「ブリュッセルの人々は利益のためのモルモットではない」と述べた。
・イタリア「5G使用制限」
5Gの使用を制限する裁判所の決定を告知
・日本(総務省)「懸念」
「5Gで活用する6GHz以上の周波数帯のばく露による生体影響の検討が必要」
「少なくとも脳腫瘍と白血病発症リスクの検討が必要」
「人への健康影響は十分に検証されていない」
といいながらも2020年を目標に5Gを導入実現予定…?
まとめ
やはりいつも便利さの裏側では必ず、ある一定のリスクは確定しており、そことを天秤にかけることで、物事は決められてきました。しかしながら今回のこの「通信大改革」に関しては世界全体の動きに逆らうのはなかなか難しいようです。
ヘルスケアを取り扱う我々としては、こういった健康被害が出る前に、どうにか防ぐ術を考えなければならないのかもしれませんが、こればっかりは放射能などと同じく、大きな時代の動きとしてリスクを知りながらも受け入れるしかないのでは、との結論に至らざるを得ません。