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2020.1.1

健康食品の選び方

2020年今年最初のテーマは、原点に立ち返って健康食品の選び方についてです。
健康食品と一口に言っても多種多様なものが存在し、消費者は何を基準に選べば良いのかわからず、宣伝広告が派手なものに反応せざるを得ないというのが現状です。
ここでは30年以上にわたりヘルスケアに徹底して取り組んできた弊社なりの見解をご紹介します。
特に優先すべき絞り込み条件を3点にまとめました。

  • エビデンスが充実したもの
  • 自然界にある雛形に近いもの
  • 伝統的な背景を持つもの

エビデンスが充実したもの

当然のことながら、やはり論文や学会発表、症例などが充実したものを選ぶ方がよいでしょう。一昔前と違い、現在はインターネットから必要な情報の9割は手に入れることができます。
健康食品の場合、薬事法の関係で基本的には効果効能はクローズドです。
商品名ではなく原料名や成分名、学術名などで検索すれば、医学的な視点のレポートから主な作用を確認できます。また、エビデンスが古い場合は、すでに現在研究が行われていない場合もあります。
現在も日々研究が行われているものの方が、より業界全体の期待値も高いと判断できます。

自然界にある雛形に近いもの

例えば植物由来のものなどは「アントラージュ効果」という現象を重要視する必要があります。
アントラージュ効果とは、植物内に存在する数百の天然化合物が相互作用し、これら化合物が単一で出せない強力な影響を人体内に生み出すことを意味する言葉で、1998年にイスラエルの科学者ラファエル・メコーラムによって発見されました。すなわち、自然な状態で複数の化合物を組み合わせたときに生まれる結果は、部分の合計ではなく、増倍な影響が生まれます。異なる化合物が互いの潜在能力を増幅し合い、示す力をより強固にさせるのです。
つまり薬草学において、2+2=4ではなく5以上になります。
単一成分を抜き出した、よくあるビタミン剤やミネラル剤などは、体内で非常に作用しにくい状態であるといえます。
また添加物には特に注意が必要です。
例えば今急速に需要が高まっているプロテインは人工甘味料がほぼすべての商品に含まれています。ある程度の頻度で長期間飲む場合、体内への蓄積は考慮する必要がありそうです。添加物の問題については、また別記事で。
つまり、自然そのままの、ほぼ未加工のものや、できる限り化学合成や精製などの方法を使わず、自然な加工方法で製造されたものが、より体にもスムーズに作用してくれると考えられます。

伝統的な背景を持つもの

世界中には、昔から受け継がれている伝統医療であったり家庭で行われてきた民間療法など、その地域に根付いた治療法があります。そういったものは、長年の多くの人の体験から、必要であったために淘汰されず自然と残ってきたものです。効果を感じやすかったり、なにより安全性が担保されているというのも大きな利点です。
日本で現在、保険適用されている「漢方」もそういったカテゴリーの一つです。
ちなみに漢方は日本では、ある程度「薬」という概念が定着していますが、欧米では漢方は健康食品に該当します。
現代の技術で化学合成や精製されたものの長期使用や、また単一成分のみを限度を超えて極端に高めたものは、安全性においては注意深くなる必要があるでしょう。

まとめ

これらすべてを必ず満たしていないと良い製品ではないというわけでは決してないですが、判断基準として活用していただければ良い製品にたどり着けると思います。付け加えるとすれば、健康食品は少なからず「安かろう悪かろう」ではあります。各々の可能な範囲で、その分野の適正な価格帯以上のものを選ぶ方が良いでしょう。
とにかく健康で元気で笑顔でいられる人が一人でも増えれば、健康業界で働く我々もやっぱり嬉しいですよね。

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