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2020.1.17
健康志向で大企業も変革
近年、世界的な健康志向の高まりから、外食産業も大きな動きが起き始めています。特にアメリカ国民の食に対する意識は劇的に変化し、インスタント食品、ファストフード業界もニーズに応えるべく様々な取り組みを発表しています。
米カップヌードル、脱“味の素”
〔yahooニュースより抜粋〕
日清食品 Nissin Foods (USA) は、その象徴的ブランドである『カップヌードル』のレシピの歴史的変更を行ったと発表した。
1.塩分の削減
2.人工香料の自然香料への切り替え
3.MSG(グルタミン酸ナトリウム)の添加中止
の3点の実施を発表。
〔米主要紙ロサンゼルス・タイムズ〕
「消費者の健康志向が高まる中、日清カップヌードルが史上初めてレシピを変更」と詳報。
米マクドナルド
<2016年>
- ハンバーガーのバンズに使っているコーンシロップを砂糖に変更。
- 「チキンマックナゲット」のほか、スクランブルエッグなど朝食メニューの一部についても人工保存料を排除。
<2018年>
- ハンバーガーから、保存料や香辛料、着色料などの人工添加物を排除することを発表。
- クオーターオパウンダーのパティを冷凍牛肉から生鮮牛肉へ変更。
- 鶏肉への抗生物質の使用中止。
- マックナゲットの揚げ油に使っている人工防腐剤を中止。
- ポークソーセージから人工防腐剤を中止
<現米マクドナルド社長>
「今回の原料見直しの対象となるのは全メニューの約半数に上り、今後も対象をさらに拡大する」
<日本マクドナルド>
公式ホームページに、生産地、製造方法、食品管理の開示、原材料の若干の見直しなど、健康志向に合わせた取り組みは始まっているが、保存料や添加物などの詳細な表示は見当たらない。米マクドナルドに足並みをそろえるには至らず。
まとめ
欧米は自国民の健康を食産業全体で支えていく必要性の認識を強く持っていますが、日本は少々遅れをとっています。慢性疾患の増加と医療費の拡大が深刻な現在の日本において、今後こういった風潮は更に加速していくことと思います。
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