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2019.12.13
アメリカの医療体制
アメリカでは統合医療への取り組みが大変進んでいます。米国政府は相補・代替医療の効果を科学的に分析・解明することで、有益な疾病予防や健康増進の手段として相補・代替医療の有用性を疾病の予防対策や医療機関における臨床に反映させ、さらに産業界との研究開発により、自国の医療政策や産業育成に反映させようとしています。つまり、相補・代替医療の研究に対する米国政府の多額の資金投入は、将来の米国国民の医療費削減と健康・医療分野における産業育成に繋がることを念頭に置いた先行投資であり、自国の医療費の抑制と経済の発展を相補・代替医療分野に期待してのことと考えられます。
【相補・代替医療への米国政府の投資額】
- 年間約1億2,000万ドル(約120億円)
- 国立衛生研究所全体年間約3億ドル(約300億円)
- 1992~2010年度の投資合計
13億3,950万ドル(約1,339億5,000万円)
国立機関や政府から研究予算を割り当てられた全米の大学や研究機関一覧
- スタンフォード大学(疾病予防センター): 老化現象
- ハーバード大学(医学部オッシャー研究センター、べス・イスラエル・ディーコネス医療センター代替医療研究教育部門):内科、医学全般
- カリフォルニア大学(UCSF オッシャー統合医学センター,UCLA,UCDavis):喘息,アレルギー,ハーブ,健康・栄養食品
- テキサス大学(CAM 医療センター):癌疾患
- コロンビア大学(老年・女性 CAM 研究センター):老化と女性の健康一般
- バスチール大学(AIDS 研究センター):HIV、AIDS
- ミネソタ大学(ミネアポリス医学研究財団):薬物中毒,麻薬中毒
- メリーランド大学(CAM ペインセンター):関節炎,疼痛
- アリゾナ大学(ヘルス・サイエンス・センター):小児疾患,植物医学
- ミシガン大学:心臓血管系疾患
- バージニア大学(CAM 看護センター):疼痛
- パルマー・カイロプラクティック大学(パルマーセンター研究所):カイロプラクティック
- ニュージャージー医科大学:脳卒中,神経症
- ユタ大学:関節炎
- デューク大学:鬱病
- ピィツバーグ大学:アルツハイマー痴呆症
- ケスラー・リハビリ研究所:神経リハビリ
- マハリシ大学:心臓血管疾患とアフロ・米国ンの老化
- カイザー財団病院:頭蓋・顔面障害
- エモリー大学:神経変性疾患
- オレゴン大学 :神経系障害
- パデュー大学 :老年病に対するハーブ
- イリノイ大学:女性の健康に対するハーブ,健康・栄養食品
- ジョン・ホプキンス大学:癌疾患
- ペンシルバニア大学:癌とハイパーバリック酸素療法
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