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2020.5.26

腸内細菌と免疫のおはなし

人体の健康のメカニズムには、様々な主張が存在します。
しかしながら、やはり「腸」は最も優先して考えるべき器官であることは、議論するまでもない事実でしょう。原生生物が最初に獲得した臓器も、まさに腸です。
今回は私たちと長年のお付き合いがあり、筋金入りの健康指導のプロである松宮氏の言葉を引用させていただきました。非常に興味深いものですので、読まれることをお勧めします。

 

腸は身体の中で最も重要な器官です。
腸が無ければ私達は生命を維持することはできません。
更に重要な役割を担っているのが、腸内に数100兆から1000兆個存在しているともいわれる腸内細菌群です。
腸内細菌は身体中で使われる、ビタミン、アミノ酸、酵素、ホルモンを生産しており、正に生命維持の要となっているのです。
現代人は保存料や、次亜塩素酸、抗生物質、アルコールなどで腸内細菌のバランスが崩れ、身体で使われる栄養素が充分生産できない状態になっています。
腸内では膨大な種類の細菌が働き、正常な体内活動を維持しているので、特定の乳酸菌や単体の細菌を摂り入れてもあまり意味がありません。
これまで一般的な情報として、乳酸菌や納豆菌、ビフィズス菌などが腸内環境を整えるとして、沢山の製品も出ていますが、これらだけでは腸内環境が整わないだけでなく、バランスが崩れてしまう可能性もあるのです。

 

「腸内微生物の必要性について」

私達は無菌状態の子宮から産まれ落ちるので、もともと腸内細菌を持っていません。
では、どこから私達の腸内細菌はやって来るのでしょう?
動物は、産まれ出る時に母親の肛門を舐めることで腸内細菌を補給するのです。
人間の赤ちゃんは出産時、顎で腸を圧迫し、母親に便を排出させます。
その時、赤ちゃんの口は母親の肛門の位置にあり、母親の腸内細菌を受け継ぐ仕組みになっているのです。
しかし現代において、腸内環境の整っている母親が少ないだけでなく、産婦人科では出産時に浣腸をして、便が出ないような措置をしている病院も多いのが現状です。
それでも産まれた赤ちゃんは、手や指を舐めてあらゆる細菌を取り込みます。
バランス良く腸内細菌を摂り込もうとすることで、生命を維持しようとするのです。
自然界の動物は、泥のついた食物を食べることで、常に土壌細菌を補給しています。
実は、腸内細菌と土壌菌は同起源なのです。
このようにバランスの取れた腸内細菌群が生命の維持に必要不可欠ですが、これまで、そのような各種細菌がバランス良く配合された製品は皆無でした。
細菌については、その道の専門家ですら、全貌をほとんど解明できていないのが現状です。
乳酸菌等の細菌は、膨大な種を有する細菌類の中の、たった一つでしかなく、これのみで有効な働きをするということは有り得ないのです。
バランスの崩れた腸内環境は、壊れたポンプのようなものです。
たとえ高成分のものを摂り入れたとしても、効率良く吸収できなければ意味がありません。
健康を維持するためには、まずベースとなる腸内環境(細菌叢)を整えることが大切です。

 

「土壌菌のパワーと自然の摂理」

今から約40億年前に地球上に生命が誕生し深海の古細菌があらゆる生命の祖先とされ約10億年前頃には、腸だけで生きる腔腸動物が海の中で発生しました。
脳が完成されたのが約五億年前。
地球上の全生物に腸は有りますが、脳が無くても生きている生物は沢山存在します。
あらゆる生物が初めて持った臓器は【脳】で無く【腸】なのです。
生物として腸が無いと生きていけません。
やがて腸は胃や心臓、肝臓といったその働きに適した相手を創り出していきます。
現代、遺伝子で腸内細菌が解るようになりました。
現在解っている腸内細菌の数は約1000兆個。
個人では約200種類100兆個位で、重さは約2kg程となります。
巷ではようやく腸内細菌の働きによって、人体に有害な菌を追い出したり、免疫機能を高めたり、消化酵素を伴ったり、ビタミンを合成したり我々にとっては無くてはならない微生物の働きに関心が持たれるようになりました。
例えばビタミンB群は腸内細菌と、腸粘膜が無いと合成出来ず、食物繊錐を分解し栄養素を作る等、腸内細菌の重要性は疑いが無く、人間はまだまだ多くの微生物の働きの解明を必要としていますが、人類が把握しているのは、まだごく僅かです。
又、植物繊維の大半がセルロースですが、人間にはセルロースを分解する酵素は出来ません。
腸内細菌が居ないと野菜の細胞壁の中のミネラルが身体に吸収されず、全て流れてしまいます。
野菜は身体に良い、ベジタリアンと主張しても、有効な栄養成分を摂取出来ていない明確な現実があるのです。
我々は腸内細菌の為に食事を摂り生かされていると言っても過言では有りません。
食べた物を分解するには、腸内細菌群すなわちコロニーが必要です。
【タンパク質分解菌群】【セルロース分解菌群】【デンプン分解菌群】【油脂分解菌群】それらが有機物を分解合成すると、アミノ酸やビタミンが出来、更に分解が進むとミネラルになり、やっと体内に吸収され栄養素となるのです。
また腸内細菌群連は、セロトニンやドーパミン等のホルモンをも創り出し、免疫機能の70%を腸と腸内細菌群らが創っている事も解っています。
腸内が安定している事で幸せホルモンも創られ心の病にも貢献しているのです。
細菌達が居ないと脳内の神経物資であるセロトニンが少なくなります。
セロトニンの90%が小腸粘膜細胞に存在し中枢神経にはたったの2%しか存在しません。
セロトニンはトリプトファンと言う必須アミノ酸を原料とし生成されますが腸内細菌が居ない、若しくは数が少ないと生成されなくなりその前駆体を脳へと送り出せ無い為、うつ病になると言うメカニズムで、これを【脳膜相関】と言われています。
世界の主要国では、土、と腸の関係を、バクテリア(細菌)を中心とした研究が進んでいます。

 

「植物と腸」

植物の、腸は、根に有り、土の中に張り巡らせた根から栄養を吸収しています。
『根は腸で有り、腸は根であるわけです』
根も腸と同様に細菌達の力を借りて栄養を吸収して生きています。
根の周りには多様性を持った有用な細菌達がコロニーで存在し様々な栄養を分解し植物を育てます。
人間の腸にも200種の多様性ある有用な細菌群が栄養素を分解して腸から吸収する事で我々は生きる事が出来、植物も同様に根から細菌達の力を借りて生きているのです。
然し現代では、化学肥料の散布により、土の中の細菌達は少なくなり、健全な食物が育たなくなりました。
更に我々人間界にも同様な事が起きています。
抗生物質、殺菌石鹸、スプレー、保存料に、添加物、殺菌消毒された野菜の摂取では腸内細菌を殺す為に口にしているようなものなのです
防腐剤は腸内細菌を抑え、殺菌剤は正に殺す物、水道水は塩素だらけで、正に現代の食生活や、環境は、腸内細菌を少なくする方向に進んでいるのです。
私達人間は、腸内細菌の為に食事を摂り、彼等により必要な栄養素や、免疫機能、精神の安らぎ迄手にしているのです。
私達は綿密に計算された腸内細菌らによって生かされているのです。
その大事な宿主である腸内細菌達を殺すので無く健全に働いて貰ってこそ真の健康を手に入れる事が出来るのです。
癌は、身体に表れる暴走族で、大事な家族が仮に暴走族となったら、私達は殺す事を選択するでしょうか。
暴走族とならない様な環境を作る事が最も大事な事は言うまでも有りません。
胎児は無菌で産まれて来ますが生後1年の間に自分の菌の種類が決まってしまい
その後、生活環境により多くなったり少なくなったりしていきます。
ですので現在私達は種類を増やす事は出来ません。
然し、細菌の数や、構成バランスを良くする事は出来ます。
赤ちゃんが、ハイハイしながらあらゆる物を舐めます。
赤ちゃんは一生懸命に土壌菌を取り入れようとしています。
動物も人間も最初に母から受け継ぐのは腸内細菌なのです。
コアラが有毒なユーカリを解毒出来る酵素も、母親から受け継いだ腸内細菌によるものです。
また、人間が管理する動物園は臭いと感じた人は多い筈です。
何故でしょうか。
サバンナや、ジャングルでは、草食動物の糞を人間は捏ねて燃料に利用したり、家の壁材等にも利用します。
自然が深ければ深い程、動物園の様な強烈な糞尿の匂いはしません。
動物園では餌をコンクリートの上や、バケツの中の物を与えます。
自然界で草食動物の食事の様子を観ると草を食べる時に土ごと食べています。
犬や猫などのペットも本来同様に土の上で土だらけになった物を食べます。
然し人間が管理する条件下では、糞尿の匂いを分解する微生物も居なく、餌にはバランスとれた細菌群もいなく動物達の腸内環境も悪い条件下にいるのです。
体内に、腸内細菌が多く居て、食物樺維を多く摂取すると短鎖脂肪酸が出来、腸管壁をガードしてくれます。
腸管壁をガードしてくれないと腸に穴が開いてしまい、腸内毒素が漏れてしまい様々な病気を引き起こします。
自閉症等も、腸に穴が開いて起きる病気です
我々の腸内細菌と腸粘膜で創っているのにビタミンBがあります。
これは腸内バランスの良い状態である事が前提で作られます。
ビタミンB2は肌を綺驚にする為には必須です。
作られないと、肌が乱れる、ヘルペスがでる、腰痛になります。
ホルモンが作られなくなると、女性ホルモンも男性ホルモンも失われます。
これだけ医学や科学が発達していても【心と身体の病気】が増え続けているのが何よりの証拠では無いでしょうか。
又どの様な高成分のサプリメントや、漢方薬でも、腸内環境が健全で無いと、成分を有効に出来ないのです。
漢方薬等は腸内細菌に代謝されて初めて有効成分となり、薬物送達系(drug Delivery System)DDSにより生理活性成分となるのです。
高価で自然由来のサプリメントや、お薬で有っても腸内環境が微生物によって保たれて居ないと何ら意味をなさないのです。
先ずは腸内環境の健全化の為には多様性有る腸内細菌群を増やさないとなりません。
健康の為に乳酸菌や、ビフィズス菌など日々摂取していても、乳酸菌等だけではバランスが保たれません。
単体の菌群達は自然界では力も弱く、多種多用な菌群達こそが自然のバランスを維持し腸内環境を健全に保つのです。
今年に入り60数年菌を研究されている方と出会いました。
その方の年齢は84歳。
10数キロあるリュックを担ぎ毎日、農業、畜産、養殖の現場に行き、ご指導されています。
彼の菌を食べている動物達は鳥インフルエンザや豚コレラ騒ぎになっても、ただの一羽、ただの一頭もウイルスに侵される事はありませんでした。
そして、他の病気も患いません。
彼の菌を畑に使うと、農薬や化学肥料、除草剤も無力になりました。
この菌の発見者は、この菌を25年前に山中で発見し以来、米糠に培養し
食べられていますが、それ以来一切病気にはなっていません。
毎日の食事をお聞きしたら、オーガニック野菜でなく、抗生物質まみれのお肉も普通に食べておられます。毎日晩酌も。
彼曰く、この菌を畑に撒いた時と同じで、化学物質を分解して血液を綺麗にしてくれていると、彼の元気さを見れば納得します。
鹿児島のある有機農法でトマトを作っている農家はとんでもない美味しいトマトを毎年同じ場所で連作し毎年豊作で高収入を得ています。
我々の身体に入ってくる多くの外敵から護れるのは菌なのです。
私ごとですが、大腸癌を患い、ある発酵食品を開発した方と出会い、その発酵食品で命を救われて12年経ちますが、私もそれ以来一切病気をしていません。やはり菌の力は凄いと実感しています。
これからの社会で健康に生きていこうと思うなら、菌の力を借りなければ、健康に生きてはいけない時代ではないでしょうか?
著名な免疫学者の藤田紘一郎氏は『土を食べろ』と言われています。

  

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