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Chinese medicine
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2019.12.30

病の種類は地域と食文化に由来

中国医学のそれぞれの成り立ち

中国医学の成り立ちには、非常に興味深い歴史的背景があります。

中国最古の医学書『黄帝内経素問』の「異法方宜論」には次のような記載が見られます。

  • へん石(外科手術)は東方より来たり
  • 毒薬(薬草療法)は西方より来たり
  • 灸は北方より来たり
  • 九鍼(鍼治療)は南方より来たり
  • 導引按摩は中央より出ずるなり

現代の言葉で説明すると...

外科手術】
「海岸地帯である東方は、いうまでもなく魚介類を中心とした食生活であり、塩分過多になりやすいため、偏勝の気によって“腫れ物”を患い易く、それを治療するためにこの地方では外科手術が発達した。


【薬】
山岳地帯である西方は、この地域で育った動植物が食事の中心になり、人々は鉱物毒を体内に取り入れ易いため、内臓の病気になる人が多く、その毒を下すために薬草を用いた漢方治療の原型が発達した。この地域は元来、豊富な薬草が見られる地域であった。


【お灸】
北方は寒冷地帯であり、野菜が育ちにくいため、いやおうなしに動物性の食事(乳、肉等)になる。すると内臓が冷え、お腹の張る病気になりやすい。それを治療するために灸治療が発達した。寒い地方であり、熱刺激を好んだのだ。


【鍼治療】
南方は高温多湿で、土地も肥沃であるため、穀物も良く実り、動物の内臓もよく食す。このような食事を続けると血行障害による病気が多くなるため、経絡を刺激する鍼治療が発達した。


【按摩】
中央の都市部では交易が盛んで、どこからでも食糧が入り、都市部ということもあり、食べすぎ、運動不足が多くなる。それらの問題に対処するためマッサージが発達した。」


まとめ

各地方では、その風土に合わせた偏食を強いられますから、土地の人々の病気にも、その食生活の傾向に由来した疾病が多く現れてきます。
それを治療するために、それぞれの治療が発達したというのが、『黄帝内経素問』に見える医学と食の本来の関係といえます。
もしかしたら、平均寿命が伸びすぎている我々現代人は、完璧な健康を求めすぎているのかもしれません。

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