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2020.8.4

大手が幹細胞でcovid-19に対抗

世界的なコロナ騒動が始まって早くも半年が経過しました。
現代西洋医療では変異型のウィルスに対抗するのは不可能だという見方が業界では一般的ですが、少なくとも重度の肺炎の苦しみを軽減する手段は、いくつかあれば救いになることと思います。
昨今、従来の西洋医療とはまた一線を画した「再生医療」に注目が集まり、世界中で急速に研究が進められています。
2020年6月、国内ではロート製薬が「幹細胞」での治験に本腰を入れ始めました。
幹細胞の作用や可能性が更に解明されていくことは、我々にとっても大変喜ばしいことです。
「幹細胞」と「幹細胞培養液」は生体内では効果に大きな差がないことも、先日明らかとなり、弊社のヒト幹細胞培養液商品にも新たな期待が膨らみます。
ということで、以下は日本経済新聞に掲載された記事です。
ぜひご一読ください。

 

 

ロート製薬、コロナ患者に再生医療 8月にも治験開始

日本経済新聞より抜粋(2020/6/23更新)
ロート製薬は間葉系幹細胞を自動で培養する装置を開発している。
ロート製薬は23日、新型コロナウイルスによる重症の肺炎患者を対象とした再生医療の臨床試験(治験)を8月にも始めると発表した。
重症の肺炎を治療する効果が期待できる「間葉系幹細胞」を投与する。
まずは2021年12月までに安全性や有効性を検証して、国内での新型コロナの肺炎患者における再生医療法の確立を急ぐ。
幹細胞療法で投与する生きた細胞は長時間の保管が難しい。
海外から輸入するには法規制や時間がかかる問題がある。米国や中国で既に治験が進むが、国内での医療法確立が求められている。
新型コロナによる肺炎が進行し重篤化すると、過剰な免疫反応によって自分の細胞を傷つけてしまう「サイトカインストーム」という現象が発生するという。
間葉系幹細胞は体内に投与すると患部に集まり、炎症や過剰な免疫反応を抑える効果が期待されている。
治験は人工呼吸器を装着する必要がある肺炎の重症患者が対象。
静脈から点滴で週に1回、約1億個の細胞を投与して肺に届ける。計4回投与した後2カ月間経過を観察する。大阪大学医学部付属病院の患者ら6例で安全性や有効性を調べる。
ロート製薬はヒトの脂肪から採取した間葉系幹細胞を自動で培養する装置を開発しており、1年で約1800億個(約450人分)の細胞を培養できる。
同社はこれまでに新潟大学などと共同で、肝硬変の患者に間葉系幹細胞を投与する治験を行っており、安全性では問題はないことを確認している。
今回の治験で、新型コロナによる重症の肺炎患者に投与したときの安全性を中心に検証する。

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